月夜に笑った悪魔 (番外編)



幸いそんなに距離はないからすぐに追いついて。
ガシッとつかんだ腕。





「怖くない……っ!!だから、岳は私と組むの!!」


一瞬目に入ったのは、驚いたような表情。
でも、それは本当にほんの一瞬で。


すぐにまたギロリと鋭い目つきで睨まれた。



「そうやって怖がらせて1人で行こうとするの、よくないから!!」


今度は怖がってなんかやらない。


私が怖がれば、隙をついて1人で行ってしまうから。
わかりきった手口には乗らない。



っていうか、岳はどんだけ単独行動したいんだ。


……そんなに私たちと一緒が嫌なのか。
一条組と月城組は五分の盃を交わしているから、これから仲良くしなくちゃいけないのに。


それは岳だってわかっているだろうに……なんでそんなに私たちを遠ざけるのか。