幸いそんなに距離はないからすぐに追いついて。
ガシッとつかんだ腕。
「怖くない……っ!!だから、岳は私と組むの!!」
一瞬目に入ったのは、驚いたような表情。
でも、それは本当にほんの一瞬で。
すぐにまたギロリと鋭い目つきで睨まれた。
「そうやって怖がらせて1人で行こうとするの、よくないから!!」
今度は怖がってなんかやらない。
私が怖がれば、隙をついて1人で行ってしまうから。
わかりきった手口には乗らない。
っていうか、岳はどんだけ単独行動したいんだ。
……そんなに私たちと一緒が嫌なのか。
一条組と月城組は五分の盃を交わしているから、これから仲良くしなくちゃいけないのに。
それは岳だってわかっているだろうに……なんでそんなに私たちを遠ざけるのか。



