「もうすぐ会場に着くから、準備でもしておきなさい。あ、着く前に……今回の任務での作戦なんだけど。
私と美鈴がパーティー会場内の怪しい人物の捜索、それとホテル内に爆弾が仕掛けられていないかの捜索。岳様と暁は社長の護衛……でいいですよね」



彼女は作戦を言うと、最後に岳のほうを見た。




「「は?」」


同時に聞こえてきた、低い声。
声を出したのは、暁と岳の2人。


きれいに声がハモったから、2人ともすぐに舌打ち。


その舌打ちも同時にしたから、ある意味仲がいいのではないか……と思った。
言ったら怒られるだろうから言わないけど。



「いいと思う……っ!!」


2人は納得がいっていなさそうでものすごく不機嫌だけど、私は大きく頷いた。