月夜に笑った悪魔 (番外編)




***


この4人で行動することは、大変なことがたくさんあると思っていたけれど……これは想像以上に大変だった。


着替えて部屋に行けば岳はなぜかいないし、暁は着替えてないし。


岳を見つけたと思ったら出発時間ギリギリになっているし、時間がなくて冊子になにも記入できないし。


車内で冊子を記入しようとしても、岳は一切口を開かないし暁は「寝る」とか言い出すし……。





現在の車内の空気も、変わらず最悪。

空気は重く、ただラジオの音声だけが耳に届く。



車は紫乃の運転。
黒塗りの車で、助手席に岳、後部座席に私と暁が座っている状態。


本当は私が助手席に座って後部座席に暁と岳を乗せたかったんだけど、その作戦は見事に失敗した。


暁が私の手を引っ張って、後部座席に無理やり乗せたんだ。