……改めて、すごいな。
暁も月城岳も、私より年下なのにたくさんのものを背負ってるなんて。
「あなた、岳様のことをフルネームで呼ぶのはやめなさいよね。それと、あなたももう少し岳様といい感じにできないかしら。
一条組と月城組、本当にいろいろあったのはわかるけど……」
驚いていれば、紫乃は私を見つめた。
……名前、か。
確かにフルネームでずっと呼ぶわけにはいかない。
それから“いい感じに”、というのは……さっきのことだろうか。
私が月城岳──岳を怖がったこと……。
「岳様は独特なオーラを放っているし、今まであんなことがあったから怖いと思うのも無理もないわ。
でも……あぁ見えて岳様は、とてもお優しい人よ。未玖様と巧様、部下の私たちを大切にしてくれるとってもお優しい人なの。
岳様だって変わろうとしてる。一条組と五分の盃を交わしたからには、きちんとしようとしてるのよ」
真剣に言う紫乃。



