月夜に笑った悪魔 (番外編)



そう言ってくれるのは、嬉しい。
私には頼れる大人はいないと思ってたけど、ちゃんといるんだ……。


暮人さん、やっぱりいい人だな。
優しくて、頼りになって……本当にトップにふさわしい人だ。


「こっちの部屋に行こうか」


そう言われ、居間へと移動して。


「あの、ですね……──」


話すか悩んだけど、思いきって話してみた。


暮人さんなら迷惑がらずに真剣に相談に乗ってくれそうだと思ったから。


自分の将来に不安があること、バイトをしたいこと、将来就職も考えていることを言えば




「バイトも就職もいいと思うよ」


明るい声で返された。


「ほんとですか!?」
「でも、美鈴ちゃんはヤクザの世界じゃ顔が知られちゃってるからね。バイトも就職もなにかと大変だったり、制限がついちゃうかもしれない」



……そうだ。
私はよく考えてなかった。


ヤクザのオンナって、そもそもバイトも就職もできるのかな!?


私って一般の人にはヤクザのオンナだってどれくらい顔知られてるの!?
雇ってくれるお店ってある!?