……暁、気にしてるじゃん。
すっごく気にしてるじゃん。
自分は気にしないみたいなこと言ってたクセに……。
また変な決めつけもして……。
「暁のバカっ!!」
大きな声を出すのと同時、座っていた座布団を投げつけて部屋を飛び出した。
……ムカつく。
私、まだ暁からあんなふうに思われてたんだ。
年上と関われば簡単に心が揺らぐ女だと思われてるんだ。
私は暁が好きなのに、ちゃんと伝わってなかったの?
信じてもらえてなかったの?
隣の自分の部屋に行かずに廊下を走り、曲がったところで……どんっ、と人にぶつかった。
「おっと」
ぶつかった衝撃で倒れそうになる体。
その体を支えてくれた、目の前の人物。
私がぶつかったのは……和服姿の暮人さんだった。



