月夜に笑った悪魔 (番外編)



「やだっ」


もう一度彼に顔を近づけ、唇にキス。
舌を差し込み、また深いキスに。


舌を絡ませようとすれば、暁は逃げようとする。
少し後ろにさがる彼だけど、私は負けない。


強く唇を押し当て、強引に舌を絡めた。



暁だっていつも自分のタイミングでキスしてくるんだから、今日くらいは私のタイミングでもいいと思うんだ。



タイミングを見計らって少し息を吸っても、すぐに苦しくなっていく。


上下する肩。
上気して目には涙が溜まっていく。




それでも暁に触れていたくてキスを続けていると……音を立てて地面へと落ちたもの。



その音でキスをやめ、地面へと目を向けると落ちていたのは、コーンスープの缶だった。