その2本とは、もちろんおしることコーンスープ。
「ありがとう!お礼にキスでもしてあげようか、おにーさん♡」
「…………」
彼は無言。
私から視線を逸らし取り出し口から2本缶の飲み物を取り出せば、すぐに私の手を引いて歩く。
「あかつきー?」
声をかけても反応無し。
ついて行けば少し歩いた先に見えた、小さな公園。
こんなところに公園があるなんて知らなかった。
近くに住んでいるはずなのに、この街にはまだまだ知らないことが多い。
月明かりとわずかな街頭だけが照らすその公園にあるのは、少しの遊具とベンチ。
彼はベンチへと行き、そこへと座るように促した。
「私、ブランコ乗りたい!」
指さしたブランコ。
ベンチよりブランコにどうしても乗りたくて暁を引っ張れば、「わかったって」と彼は言いながらそっちへと移動。



