「私、ちょっとお散歩してくるね~」 ひらひらと手を振って、私は門の方へと向かう。 けれど、すぐに大きな手につかまれて制された。 「酒だと気づいてバクバク食ってた美鈴も悪いんだし、そんな気にすんなよ。 ちょっと美鈴連れて風に当たってくる」 「本当にすみません……。寒いですからせめて上着でも着て行ってください。今持ってきますね」 「あぁ」 暁と春樹さんの会話。 すぐに春樹さんは走って、ジャケットを持ってきてくれて。 暁はそれを受け取ると、私に差し出した。