月城岳たちが一条組の家に来た数日後、いよいよ今日はシゴトの日。 シゴトに行く、その前に……。 いい変装道具があるからと紫乃に言われ、わざわざ車で私たちを迎えにきてくれて、到着した月城組の家。 一条組よりも大きな家。 けれど、今では月城組は一条組よりも組員の人数は少ない。 「こっちよ」 たくさんの人たちが私たちに向けて頭を下げる中、歩き出す紫乃。 私はぺこぺこ頭を下げながら、暁と一緒にそのあとをついて行くと。 「岳様、2人を部屋に通しますね」 紫乃が立ちどまったのは、月城岳の前。