月夜に笑った悪魔 (番外編)



振り返る2人。
ばちっと合う目。


私は遅れて自分が何をしているのかを理解。



じわりと目にたまっていく涙。
なにか言いたいのに声が出ない。


さっき暁にあんなことして、なにから言っていいのかもわからない。



いつまでも目を合わせていることもできなくなって、下を向く。


こんなところで泣きたくない。
傷つけた側の私が泣くのはズルい。


それはわかってるのに……。
またぽたりと涙はこぼれ落ちてしまった。



……ダメだ。
とめられない。


声も出ないし涙もとまらないし。
どうしたらいいのかわからなくなった私は、暁から手を離し後ろに下がった。


じりじり後ろに下がっていると、つかまれた手首。



「逃げんな」


彼は強くつかんで離さない。