「触らないでっ!!」
瞬時に振り払う手。
強く振り払えばすぐに離れた。
今まで散々暁と触れ合ってきたくせに、一緒にいたくせに……自分が汚いと思ってしまえばもう暁には触れてほしくない、そう思ってしまう。
……また、やっちゃった。
暁に嫌な思いさせた。傷つけたかもしれない。
どうしよう……。
どうしよう……っ。
「ご、ごめ……」
小さくつぶやいて、私はまた全速力で逃げた。
だけど数歩走ったところですぐに暁に腕をつかまれて、引きとめられる。
「やだっ……!!」
つかまれた手を振り払おうとするけど、離れず。
彼は私を逃がさないように強くつかんでくる。
「美鈴」
私を呼ぶ声。
やっぱり彼の顔を見ることができない。



