「ご、ごめん……!」
慌てて拾って、埃を払った。
なにしてるんだ、私は。
ほんのちょっと、指が触れたくらいで……。
普通にしたいのに、普通にできない。
今まで私はどんな顔して暁のそばにいたっけ……。
埃を払ったあとは彼にまたジャージを渡そうとすれば、伸びてきた手。
頬に触れられそうになって……
「やだ……っ」
パシッとその手を払ってしまった。
……また、なんてことをしたんだ、私は。
こんなことをしたいわけじゃないのに……やっぱり普通にできない。
暁に、この汚い体を触られたくない。
隣に座る彼は少し驚いた表情。
私を見て、ただ瞬きをしてる。
当たり前だ。
急にこんなふうに拒絶するんだから。



