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「おぅ」
お昼休み、いつも通り社会科準備室へと行けば先にいた暁。
彼はフルーツ牛乳のパックを片手に、私に軽く手を振った。
「……うん」
目が合って、すぐに逸らす。
一度自分の体が汚いと思ってしまえば、暁と普通に接することができなくなる。
私は暁にふさわしくない。
それはわかってるけど……彼から離れることは考えられない。
好きだから離れたくないし、絶対に暁だけは誰にも譲れない。
私の体がどんなに汚くても、私から彼に別れを告げることはないだろう。
だからできる限り普通にしたいのに……。
「なに突っ立ってんだよ。早く来いよ」
ずっとドアのところで足をとめていれば、彼に呼ばれる。



