私……私は……。



「あの……私、邪魔になりませんか?」


心配になったのはこれ。
紫乃は戦えるけど、私は戦えない。


そんな私がいたらシゴトの邪魔になるのではないのか。



「サポートは私たちがするから大丈夫よ。だからあなたも来なさい。私だけじゃもし何かあった時あの悪魔をとめられないわ」


心配していれば、紫乃は私と目を合わせた。


“悪魔”っていうのは、暁のことだろう。
もし何かあった時、というのは……きっと、暁と月城岳が争ってしまった時のこと。




……暁を制御するために私も行ったほうがいいかもしれない。



でもやっぱり……潜入捜査は嫌な思い出が。


でもでも、私が行かなかったら暁と月城岳がいつまでも仲良くなれないかもしれないし……。



私はよく頭を悩ませた後、



「行きます」


暮人さんに返した。