月夜に笑った悪魔 (番外編)



「……しょうがないじゃん」


小さく返せば、握られた手。
ここでも指を絡めて恋人つなぎに。



なんか……近い、ような。


暁とピッタリ密着してる体。
距離をつめて座ってきたから近い。



「今度こそ2人っきり」



彼は私の顔を覗き込むと口角を上げる。


「あ……う、うん」


ドキリと鳴る心臓。
普通に返事をしたかったのに普通にできない。


「手、冷たいけど緊張してんの?」


握られた手に少し力が入る。


暁はやっぱりすぐわかっちゃう。
嘘ついても無駄か……。


「……してる」


私は素直に答えた。


「心配しなくてもお前の許可なく襲ったりしねぇよ」
「なっ」


「それ気にしてんだろ?」


さっきから挙動不審だし、と暁は付け足す。