月夜に笑った悪魔 (番外編)



「あはふきはころはふらひれ!」


暁はこの歯ブラシね!、と言ったつもり。
置いてあった青色の歯ブラシを手に取ると彼に手渡した。


「ふっ」


彼はよほどおもしろかったのか、歯ブラシを受け取ってもまだ笑う。


……そんなにおもしろかった?

暁のツボはよくわからない。



笑う暁を見つつ歯磨きを終えると、うがいをして。
じゃあね、とだけ言って先に行く。




向かったのはリビングルーム。
この部屋のすごさは、アメニティグッズだけじゃない。


部屋は広いし、備品はきれいでどれも高そうなものばかり。
それだけじゃなくて、1番の見どころは……窓からきれいに見える夜景。




高所恐怖症の私は窓にあまり近づいて見れないけど、遠くから見ても充分きれいだった。