からかうとおもしろい。
おもしろい反応するから、からかいがいがあるもんだ。
「……る?」
しがみつきながら紫乃は私をそっと見上げてくる。
小さな声。
その声はよく聞こえない。
「わ、私が岳様を好きだって……そんなにわかる?」
頭の上にはてなマークを浮かべれば、もう一度言い直してくれた。
否定じゃない。
自らちゃんと認めた。
「それはもう、すっごくわかりやすいよ」
「な!?み、美鈴はいつからわかったのよ!?」
「えっとね……確か、紫乃の車に乗った時かな。あ、一条組と月城組の2組が争ってて、その争いをとめに行く時ね。未玖ちゃんと巧くんと話してる時にわかったよ」
あれは私でも見て一発でわかるレベルだった。



