焦ったような声。
その声ですぐに察知。
これは……なにかあったな。
岳に部屋に連れていかれて、もしかしてなにか進展でもあった?
「今行く」
気になった私は紫乃にそう言って、電話を切った。
「暁、ちょっと部屋の外で紫乃と話してくるね。暁は髪の毛ちゃんと乾かしたほうがいいよ」
彼にそれだけ言って、私は部屋の外へ。
部屋を出ると、すぐに見つけたスーツ姿の紫乃。
彼女は隣の部屋のドアの前で体育座りをしていて、自分の膝に顔を埋めていた。
「紫乃!」
そばまでかけよれば、彼女はぱっと顔を上げる。
顔を上げた紫乃の顔は、真っ赤。
やっぱりなにかあったんだ。



