「若頭、銃をおろせ。さもないと今すぐこれを押す」
ポケットの中に手を入れて、茶髪の男性が取り出したのは赤いボタンがついた小さな機械。
あれは、起爆スイッチ。
私が今持ってるやつとまったく同じもの。
びっくりして、私は自分が手に持ってるやつと交互に見る。
「それも持ってやがったか。お前らが持ってるそれはダミーだよ、ダミー。万が一のために用意しといたもんだ」
あはは、と笑う男性たち。
これがダミー!?
ってことは、まだ本物の起爆スイッチは奪えてないってこと!?
「万が一の時のために用意しといたもんはこれだけじゃない。
月城岳のことだから爆弾設置図も奪って全部の爆弾を解除してまわったんだろうがな……お前に裏切られることも予想して、爆弾設置図に書いてないところにも爆弾をいくつも仕掛けてあるんだよ」
その言葉に変な汗が出てくる。



