岳は座り込み、すごい早さで爆弾を解除していく。
そうだ。
起爆スイッチを奪えても安心できない。
19時には爆発する……!
岳の手が動くのは驚くほど早い。
……すごく慣れてる。
今までいくつの爆弾を解除してきたんだろう。
私よりひとつ年下なのに、その若さでいったい今までどれくらい危険な目にあってきたんだろう。
私には想像もつかない。
配線を切って、あと少しで解除というところでピタリととまる岳の手。
彼はジャケットの内側に手を入れ素早く拳銃を取り出し、ぱっと目の前に向ける。
つられて私も拳銃が向けられたところに目を向けると──
「あーあ。残念ですよ、若頭」
聞こえてきた声。
見えたたくさんの男性たちの姿。
人数は……20人以上はいる。
その真ん中にいるのは茶髪の男性で、私たちに拳銃を向けた。



