月夜に笑った悪魔 (番外編)



でもここにある椅子は椅子でも、寝椅子。
重ねて安定するかは微妙だけど……やってみよう。時間がないからどんなことでもするしかない。



「そっちはどうだ」


椅子を持ってこようとしたところで、声が聞こえてきてビクッと上がる肩。


後ろを振り向けば、走ってやってきた白髪の男性──岳。


「岳……!こっちはあとあれを解除するだけ……!」


柱にある爆弾を指させば、岳はその柱へと行き。
爆弾に手を伸ばして、巻きつけられたそれをはずす。


「起爆スイッチは一応奪った」


お前が持ってろ、と岳が手を差し出して私はそれを受け取る。


渡されたものは小さな機械で赤いボタンがついたもの。



これが……起爆スイッチ。
これを押すと、本当に爆発するんだ……。持ってるだけでも恐ろしい。


起爆スイッチの見た目はドラマとか映画で見るやつとほぼ同じ。
見るからに危険な雰囲気が漂ってる。


本当に奪えてよかった。