約束の指にキスして。

『瑛梨ちゃーん。ちょっと話が…』

『はいはい、触らない変態ども!瑛梨ちゃんは純粋無垢なのっ。そんな汚れた手でふれちゃいけないのっ。』

不意に駆け寄ってきた二.三年生の先輩達の手が伸びたとき、梓先輩がアタシの前に立ちはだかってくれた。
梓先輩は、私が人間恐怖症なのを、お兄ちゃんから聞いていて知っている。
だから、いつもアタシの側にいて守ってくれるのだ。

『それにしても、あんた達速いわねー…瑛梨ちゃんの番犬みたい。』

梓先輩が笑う。