約束の指にキスして。

祝福してくれる人達は、誰もいないけど。
協会も、バージンロードも、ブーケも、神父さんも、フラワーシャワーも、皆の祝福の拍手も、みんな無いけど…

でも、幸せ。

私の手を握ってくれる桔平が居てくれるかぎり。

桔平が側で笑って居てくれるかぎり。

『瑛梨の夫として、生涯、愛し抜く事を誓います。』

『桔平の妻として、生涯、愛し抜く事を誓います。』

そっ、と桔平の手が頬を撫でて、段々桔平の顔が近づいてきて、目を閉じた時、ちょっとした間があった。

『桔平??』

目をあけてみる。
桔平は、ちょっと涙目で、私を見つめていた。