約束の指にキスして。

桔平は、リングを手に取って、じっと見つめて微笑んだ。

『他の奴の名前刻まれると思いながら作った指輪に、まさか俺の名前が刻まれるとはな。』

桔平が苦笑する。
私は、桔平の横顔を見ながら涙が溢れるのを止められなかった。

桔平の優しさ。
匡ちゃんの優しさ。

二人の優しさがつまった指輪。

皆、私を思ってくれている。

こんな私を………

桔平の横顔を見て、私は感じずにはいられなかった。