約束の指にキスして。

『俺より瑛梨を笑顔にできる奴なんて、健司意外に初めてあって。なにもかも叶わなくて…俺より瑛梨を幸せにできるんじゃねーかって、思って…それから自分を見失うようになってった。』

『ゴメンね…その時、アタシも自己嫌悪とか、凄く自分のなかで色んな気持ちが渦巻いてて、桔平の気持ちに気付いてあげる事、出来なくて…』

『謝んなよ。謝るなら俺の方。ゴメンな…お前を手放そうとした事、すっげー後悔してる。』

立ち止まった桔平が、ふわりと私を抱き寄せた。
寄せては返す波の音に包まれて、それに合わせて呼吸をすれば、私たちは1つになった。

心臓も同じリズムを刻んでる。

やっと…
やっと二人だね。

やっと二人で一つだね…。