約束の指にキスして。

しばらくなにも話さなかったけど、桔平が海岸で私を下ろして手を繋いで二人で歩いた。

波の音が二人のBGMとなって響く。

「あの人…さ、いい人だよ。」

不意に桔平が喋りだした。
桔平は私の手をギュッと握った。

「全部、仕組まれてたんだ。今、こうなるように。俺が、瑛梨といられるように。」

「え?」

「つまり…リョウにぃと、匡介さんが、二人でこうなるようにしたんだ。俺達が二人でいられるように。」