約束の指にキスして。

「瑛梨さえいたら、もうなんもいらねぇ。それにな?親父の件は、アイツと健司がなんとかしてくれたらしい…」

「アイツ?」

「匡介………さん。」

桔平は、照れくさそうにいって、立ち上がった。
匡ちゃん?
匡ちゃんは…
匡ちゃんは一体どうしたいの?

「さっ!いくぞっ!!」

「えっ!?行くってどこに!」

「んー愛の逃避行?行き先不明(笑)いくだろ?」

いたずらっ子みたいな笑う桔平は、私に手を差し出す。
迷う?

迷う必要なんてあるの?私。
桔平が、目の前にいて、逃げよう、っていってくれているのに…。

「…さらってって。」

「おやすいご用!」

にっこりと笑った桔平は、私をお姫様だっこして歩き始めた。