約束の指にキスして。

あがらえない。
匡ちゃんは…

ずっと私と居てくれて、支えてくれて、一番最初に私の見方についてくれた、かけがえのない人。

「だって結婚しなきゃ…桔平が大変な事になっちゃう。でしょ?」

涙がポロポロ、スカートに落ちる。
優しい潮風がそれを乾かしにやってくるけど、間に合わない。
次々と落ちてくる。

桔平を信じよう、って健司がいってくれた。
だから、信じてる。
桔平の愛は嘘じゃなかったって。
でも桔平の愛は、私だけじゃなくて、父親にまで広がってて、それを守るために…いま戦ってる。

私が我が儘言って壊しちゃう事なんて、できるはずない。
できるはずないよ…