約束の指にキスして。

『俺…お前の事好きだよ。』

『……』

ふいに、健司が呟いた。

『わかってるからんな顔すんな。俺、お前も桔平も好きだから…かき回すつもりないし。』

健司の手がアタシの耳から離れる。
健司の言葉は有無を言わせない重さがあって、真剣なんだって気付く。

『覚えてるか?俺の胸はいつでも空いてるって。瑛梨のためにあけとくって。』

『……』

『泣くとこなら俺ん所でもいいだろ?桔平いないんだしさ…仕方ないと思って借りろよ。…ほら。』