約束の指にキスして。

『俺は瑛梨の世話係。何から何まで世話するの。』

『そんなの…桔平得しないじゃん!桔平勝ったんだよ?逆だよ、こんなの…』

『良いの。これが俺の望みだから。』

桔平は、ベッドに私を置くとその横にゴロンと寝転んだ。
私の頭を胸に包み込むように、優しく抱き締める。
アタシは、すぐ上にある桔平の顔を見上げた。

『風邪ひいちゃうよ…』

桔平の髪の毛に光る滴を、パジャマの裾で拭きながら呟く。
桔平は私の髪の毛は乾かしたけど、自分の髪の毛は乾かしていなかったみたいだった。