約束の指にキスして。

匡ちゃんは、アタシを優しくソファーに押し倒した。

柔らかい唇が、首筋にあたる。

アタシは…薄々気付いていた。

匡ちゃんがアタシを好きな事を。匡ちゃんがアタシを愛していた事を。

そんな匡ちゃんが…アタシ達の間を隔てた事も。


全部。


匡ちゃん。

桔平をアタシから忘れさせてくれるなら、全部全部許すよ…

アタシの中から桔平を全部抜き出して。

アタシを貴方色に染めて。

桔平を思い出せないくらいに…。