約束の指にキスして。

それは催眠術のようで、甘く簡単に女の子にかかってしまう。

『アンタ………』

『よぉ。』

いましがた来て店の前にたっている桔平に、匡ちゃんが歩み寄る。

『未練がましいことしてんじゃねーかコノヤロー。』

『はぁ?っつか離せよ…』

匡ちゃんの腕をはらいながら、桔平がうっとおしそうに肩を回す。

『良いでしょ、アンタには瑛梨がいるんだから……っ!』

『二度と近づくな。』