約束の指にキスして。

『なんて馬鹿な子なんだ………キミの一言で全てが変わるのに。…泣くほど愛しているくせに…』

途中、販売員さんとすれ違った。そのまま階段をかけ降りて店を出る。


会えるわけない。
居ることを知れれば良かった。
知って、健司に会いに行ってもらって、元気な事をしるつもりだった。

嫌だ…
やだよ。
アタシ以外の女の子が桔平の隣にいるなんて…。

でも、アタシは止められない。
今更…。


桔平…離れた今でも、貴方に依存してしまうアタシを許して欲しい…

《好き。》
ただそれだけの理由だから…。



『待って瑛梨っ!!アタシ岡田桔平の事ならしっ…』

『シーッ…いい子だから。』

匡ちゃんの手が百合の口を塞ぐ。