また微睡みかけたアタシの額に、柔らかな感触があたる。

『おはよー瑛梨。』

桔平の顔が離れる。
おでこチュウって…ちょっと恥ずかしいんですけど。

『朝から…っにやってんだテメーは…』

健司の手がのびてきて、あたしのほっぺを拭う。
桔平はベッドからおりて延びていた。

『起きろよ瑛梨ー。なに??照れてんの?可愛いーんですけどー(笑)健司見て、瑛梨を。』


枕に顔を伏せた私の頭を笑いながら桔平が撫でる。

健司はまた眠りに落ちたようで、私の肩にかかった腕の重みが増した。