約束の指にキスして。

『もぉーワンちゃんが欲しいなら、早くいってよぉ。』

ママの手から、小さな犬がアタシの腕にうつってくる。
なんか、人間みたいな顔してるなぁ。
すっごく可愛い。
くりくりした目に、見つめられ、微かな重み。
微かな暖かさが冬にさしかかった季節にアタシを暖めてくれた。


『名前、どーするの??』

『名前?』

『そうよ、名前。つけてあげなきゃ可愛そうよ。』

『んー…ねぇ、なにがいい?お前は。』

『アンッ!』

『わかんないなぁー(笑)』

愛くるしい顔に、アタシもママも、顔が綻ぶ。