瑛梨の可愛い丸文字の横に、健司の縦長文字が連なる。


俺は、おこさないように、瑛梨の横に寝転んだ。

『数学は俺に聞けって言ったじゃねぇかよぉ………瑛梨のバーカ…』

瑛梨の白い肌に長い黒髪が映える。

電気を消し、俺は二人の寝息へと溶け込んでいった。