約束の指にキスして。

実のところ、そう思い始めていた。
だって、毎日お弁当作ってもらって、食べさせてもらって…
アタシ、凄い迷惑かけてる……??


『俺は、瑛梨の世話すんの生き甲斐だから。迷惑とか全然だし。』
『匡ちゃん…でも、悪いよ。』

『ふぅん…じゃあ、今度お礼してよ。』

ニコリと、匡ちゃんが笑う。
ちょっと、意地悪い笑み。
こんなときの匡ちゃんは危険。

『例えば…俺が瑛梨を食べちゃうとか。』

『アタシ??』

ギュッとされて、胃のなかの物が出そうになる。
アタシを食べるって……。