約束の指にキスして。

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瑛梨と話さないまま、数週間。

俺は、ただただバスケだけに集中していた。

それは、瑛梨が原因だったんじゃなくて、あの人が現れてから。

高幡 匡介

バスケの天才。

俺は、初めてバスケをしてて恐怖を感じたんだ。
世の中、こんな奴がいるんだって。
1つしか違わないのに、こんなプレーヤーがいるんだって。

現状に満足していた自分が、凄く羞恥心に苛まれて。
俺は…負けたくない。

負けたくないけど、叶わねぇ。


瑛梨は、匡介にすげぇなついている。
同じ家に住むほど。
今まで、俺と健司にしか許されなかった行為を、平気でやる匡介。