約束の指にキスして。

そんなことをいいながら、二人はレモンにてを伸ばして口にほおりこむ。
そして、顔を綻ばせてアタシの頭を撫でるのだった。

『うまい!サンキュー、瑛梨。』

『ん。ありがと──。うまかった。』

二人の笑顔が嬉しい。
優しくて、可愛い。

アタシ、ずっとこの中に居たいんだ。
居させて欲しいんだ。

『おい、努力者達よ。』

後ろから声がして振り向く。

『え…匡ちゃん?』

ボールを小脇に抱えた匡ちゃんがいた。

『なんすか。』

健司が立ち上がる。

桔平は、アタシの手をギュウとして立ち上がった。
ずっと、このままだよね………?
でも、またあたしたちの後ろに影が迫ってた。

また、離れ離れになるなんて……。

『相手してやろーじゃねぇか。』

匡ちゃんが口の端だけをあげて笑う。
どうしたの?
そんな笑いかた、匡ちゃんじゃない。
匡ちゃん………