『寂しかったんだよぉ…』

そういって俺にすりよってくる瑛梨の頭を撫でる。
ここ1ヶ月、瑛梨と目を合わせられなくて、ずっと瑛梨をまともに見てこなかったけど……

痛々しい。
痩せほそって、血色が悪くて…

自然に涙が溢れだした。

『健司、どうして?』

『桑原から聞き出したんだよ。………半分脅しだけど。』

『そっか…健司?』

『ちょっと…もう黙って。』

そのまま、瑛梨のベッドに倒れ込む。
病室にベッド軋む音が響いた。