約束の指にキスして。

□■□□■■□□□■■■

『今日もいかねぇのか、瑛梨?』
『ん…。』

アタシは布団に潜ったまま、お兄ちゃんに返事をする。
動けない。

気力が沸かなくて。
ぼーっとする。
頭が働かない。

ただ、脳内に繰り返し浮かぶのは、二人の笑顔だけで……。

『起きろ。』

『おい、匡介。』

匡ちゃんに布団をはがれる。
そして、匡ちゃんになされるがままにされて、制服を着せられ、抱っこして一階までおろされる。
アタシ、まるで人形みたいで。

学校に連れて行かれて、机に座らされて。

何も見えない感じない。

ヤバイかもしれない。

アタシ………ナニモデキナイ。

『瑛梨ちゃん、飯食わねぇの??』