約束の指にキスして。

『瑛里ーごはん。』

『ん……?』

『どうしたぁー?元気ねぇな。せっかく俺が飯作ったのに。』

『………。』

帰って来てから、ソファーにうずくまったままの私の肩を叩いて、匡ちゃんが微笑む。

今日、ずっと二人とも私と話してくれなかった……。

なんで怒ってるの??
ねぇ、わかんないよ…

ただ闇雲に寂しくて、真っ暗だよ……。

『まぁ、飯食えよ。』

『……。』

『ほら。』

『………』

差し出された匡ちゃんのスプーンを無言で拒む。
それでも頑張って食べさせようとする、匡ちゃんの胸に潜り込んだ。

『おぃーー。それじゃ食えねぇだろ。』

『…』

『瑛梨?お──い。………気絶した?寝たの??………しかたねぇなぁ………。』

そういって、アタシを優しくソファーに寝かす匡ちゃん。

『お願いだから…食ってよ。』

小さな声が聞こえて、匡ちゃんは足音をたてずにあたしから離れた。