しかし、昼休みになって、高橋隆人はやってきた。 ここでも期待を裏切られたか、と頭を抱えようとした瞬間、その手を高橋隆人に掴まれ、 「ちょっと来い」 とそのまま、教室の外に連れ出された。 私の手首を掴む、腕まくりをした太い腕。青白い血管が、何本も浮き出ていて、ああ、そうだった。私はこの腕に惚れたんだったと思い出す。 あれはそう、暑い暑い夏の日の夜。