私は高橋隆人に引っ張られるまま、何本もの街灯を抜けた。 その時に、チラッと見える腕が、太くて、今みたいに青白い血管が何本も浮き出ていた。 その腕が私はたくましいと思った。 高橋隆人は、私を小さな中華料理屋に連れて行った。テレビがあって、さっきお父さんが見ていた野球中継をしていた。 「相手は……巨人か。よし、巨人応援するぞ!」 といって、私たちはラーメンをすすりながら、餃子を分け合って、必死に巨人を応援した。 応援しながら、私はもし巨人が勝ったら、この人のことを好きになろうと決めた。