クラスの男子が全員元カレだった件





学校でもやっぱり私は、三島志麻ばかり見ていた。


河野浩介や広田博は、ロッカーに座りながら、5、6人で話している。


重松茂は、日直らしく、黒板を消していて、高橋隆人は青山碧と「木の枝にフルーツが生えてるグミって、今どこに売ってるんだろうね」という話で、盛り上がっていた。


そんな騒がしくも、どこか落ち着いている教室の隅で、三島志麻は一人、本を読んでいた。


昨日、工場の休憩室で読んでいた本と少し違う。分厚い単行本だった。