私が広田博の家に、初めて遊びに行ったとき、緊張している私に、最初に声をかけてくれたのが、宏子ちゃんだった。
それを皮切りに、博美ちゃんや弟くんたちとも打ち解け、帰るときには、次はいつ来るのかと、せがまれるほどだった。
そんな宏子ちゃんには感謝してるし、兄妹がいない私にとって、自分の妹のように思っていたところがある。
そんな宏子ちゃんの初デートを、私は純粋に応援したかった。
「でも……」
「もう決めたって言ったでしょ? さあ、カフェにでも行って、一緒にアルバイト探そ? もちろん、カフェは私のおごりで!」
「でも、ひろしくん、部活あるし……」
「一日くらい休んだって平気でしょ? さあ、早く!」



