よくよく考えれば、わかることだ。プレゼントであげたネックレスを、返せなんて言うようなケチは、広田博くらいだ。
別に返してもいいし、返さない私が悪いのかなとも思う。でもそれをわざわざ手紙で、それも何ヶ月も経ってから言ってくるところが、器が小さいのだ。
これはめんどくさい。ひょっとしたら河野浩介よりも、めんどくさい相手かもしれない。
しかも、その河野浩介も、広田博と仲が良いから、余計めんどくさい。休み時間も一緒に話してるところを、寝ている青山碧越しに何度も見る。
混ぜるな危険コンビ。でも、もう混ざってしまった。片方とこうしてお茶をしながら、もう片方のことで悩まされている、サンドイッチ……。
「サンドイッチなんか、食べるな!」
「え? どうして? 嫌い?」
わけのわかっていない河野浩介は、きょとんとした顔で言った。そのきょとん顔も、今は余計にムカつく。



