さくらシフォンはさくら色だから
ほかのケーキたちにからかわれました

でもパテシエのお兄さんは
きみはきみであれ、と
言い続けました

春になるとみんなは
さくらシフォンのことを
お花みたいね と大切にしました

彼女は思いました
ほんとうの私を愛してくださる人がいると