「さてさて、ご飯できましたよ~!」


「わーい」



お皿に盛った料理に精霊さんたちが群がる。



「ちょちょちょ! ちゃんと自分の席に座って待ってくださーい」



慌てて精霊さんの暴走を止めた。



「みんなの取り分けてあげるから! みんなでいただきますするよ!」


「はぁい」



仕方なくといった感じに私はため息をはいた。


精霊さんたちって私の子供みたい。

私に子供できたことないけど、そんな感じがする。


精霊さんたちは私のことどう思ってるかわかんないけど、少なくとも好きでいてくれたらいいな~。


なんて淡い期待を抱く。


私が好きでいたって、相手は好きでいてくれるとは限らないし……。

期待はほどほどにしておこうかな。



「はい、どうぞっ!」


「てんきゅぅ」